STORY
都内有数の進学校「セントルイス・ハイ」に通う
卯都木悠人、御子柴恭介、寅谷立夏、巳城タクミ、辰原奏矢、猪狩澪の6人は
4月に転校して来たひとりの女子生徒に心惹かれていた。
ときはギンギンギラギラ夏真っ盛りの夏休み。臨海学校を明日に控えた前夜、
6人は各々に「この臨海学校で自分の想いを伝える!」と胸に誓う。
ある者は水着を新調しながら――
ある者は弁当を作りながら――
ある者はエビフライを食べながら――
ある者は甘い物をリュックにしまいながら――
ある者はオリジナルラブソングの練習をしながら――
ある者はコエンザイムと日焼け止めの準備をしながら――
明日からの臨海学校を期待と不安、そして緊張感たっぷりに夜が明けるのを待っていたのだった。
さらには密かに転校生へと想いを抱く数学教師の酉水司、
何か良からぬことを企んでいそうな雰囲気を醸し出す保健医の犬塚千尋も粛々と旅支度を進め、
すっかり爆睡し目覚まし時計をセットし忘れている相馬隆志。
そして海辺のペンションにてセントルイス・ハイの一行を待つ椎名。
それぞれの思惑を秘めた夏の一幕がいま、始まる……。