前大会に敗北したジェニー。
現役の軍人として、男性にも引けを取らない優秀な成績を収めてきた彼女にとって、その敗北は受け入れがたいものであった。
自分が負けたのは、裏テニスを甘く見ていたからだ──。
自らに厳しく、また何事もbPにならなければ気のすまない性分の彼女は、次大会での優勝を心に誓った。
その後、上官の説得にも耳を貸さず、退役してまで裏テニスの修行の旅に出る。
それから一年余り。裏テニスの大会が開催されることを人づてに聞いたジェニーは、再びコートに向かう。
その顔には、激しい練習に裏打ちされた、自信の表情が浮かんでいた。
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