前大会終了後、美齢は大会への出場を勧められた雑技団の団長へその理由を尋ねる。すると、団長は残念そうに「駄目だったか……」と洩らした。
実は、美齢の本当の父親と団長は昔からの親友。だが、美齢が生まれてすぐに父親は失踪。その裏には、ある裏組織が関与しているという噂が流れた。
そして月日は流れ、団長も美齢のことを実の子供と違わぬように思い始めた頃、あの裏組織が関わっている裏テニス開催を知る。今更どうなるものでもない。
初めこそ気に留めない団長だったが、彼の手がかりが何かわかれば……いや、もし美齢の父親が見ているなら彼女に気付くかもしれない──。
そう思い直し、美齢に大会出場を勧めたのだった。
前大会から一年後。美齢の元へ、裏テニス大会の招待状が届く。実の父親の手がかりを求め、美齢は再び裏テニスの世界に身を投じた。
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