本当にいいんでしょうか……。 |
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何を悩んでおられるんです? |
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いえ、私の階級のことなんですが……。士官学校を出てまだ間もないのに、いきなり大佐なんていいのかなって。雪乃さんだって中佐なのに。 |
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やれやれ…そんな下らないことを考えていたのですか? そもそも資源管理機構の軍制度では、戦艦の艦長を務めるのは大佐と定められていたのです。あなたが艦長として抜擢された以上、大佐の地位を与えられるのは必然でした。 |
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そうなんですか? |
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ただしもう一つ付け加えるなら、あなたを軍人として評価した場合、まだまだその地位が相応とは言えないでしょうね。 |
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そ……そうですよね……。はい……。 |
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ただ、この艦はどうもフランク過ぎるというか…… |
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おいアンタ、廊下の真ん中でボサッと立ってられると邪魔だ迷惑だ。せめて端に寄れよな。 |
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ヨシュアー、そんな言い方は無いんじゃないの? ごめんな藍澄! |
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おいおい雪乃、また藍澄にお小言かい? あんまりガミガミ叱らないでやっておくれよ。 |
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……艦長、ブリーフィングの時間に遅れるぞ。早く移動するべきだと思うんだが。 |
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藍澄ちゃ~ん、オレちょっと疲れたんだけどさぁ~、艦長の鶴の一声で今日の夜、休みくれない? な、頼むよ! |
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……まぁ、意識しない方が多いようですから。そこまで気に病まれることもないのでは。 |
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は、はぁ……。 |