インテリだが、真面目一辺倒でなく、エロさも持ち合わせている。もちろん学年トップの学力。
理論的に行動しているが、傍から見ていると考えていることがよくわからない。
普段はクールで、気を許すまでは上からな態度で接するが、気を許した相手には、たまらなく優しい笑顔を見せる。
【越えたい壁】
神子を守るという宿命を背負いながらも、闘うことに消極的なのか、構えた銃の引き金を引くことができずにいる。その理由は幼少時代のある出来事に関係しているらしいが……。
台本を読ませていただいた時にまず、すごく“冒険感”、“RPG感”のある作品だなと感じました。
いわゆる、巨悪に立ち向かう、選ばれし者たちのお話で、そういう物語にはとてもワクワクを覚えるもの。まさにワクワクできる冒険物語だなと。
どのキャラクターに感情移入するというより、作品全体からそういった雰囲気を強く感じましたね。
乙女ゲーの収録は自分が演じるキャラクターのルートが主になるので、どうしても主人公的な立場で物事を考えてしまうんですが、収録を終えてみると、やはりヒロインがいちばん選ばれし者感が強かった。そこもすごく面白かったですね。
勅使河原錬は、キャラクターのコンセプトとしてクールで頭が良くて、主人公に対して冷たい。
最初はイヤなヤツに映りそうな男なんですが、主人公と関わっていくなかで、どう心の氷を溶かされるかが見どころだと思うんです。
でも、初っ端から絶対拒絶という感じでもないんですよ。
悪口を言うとか、いじめるとかではありますが、ちゃんとコミュニケーションは取っている(笑)。
その行動原理がどこから出ているかを想像しながらプレイしていただけると、面白いキャラクターなのではないかと思いました。
そして、恋愛ゲームなので当然、錬は甘い台詞もいろいろ言うんですが……「ほんと、いいよね!」としか思えない! 最初はですね、クールでカッコいいキャラがデレても、ほどほどに甘い程度でしょうから、まだ人生経験の浅い僕でも演じられるレベルだと思っていたんですよ。
ところが、フタを開けてみたらけっこう甘々でビックリしましたね。
先にいただいたキャラクターの設定には、「エロインテリ」と書かれていましたが、エロというよりは大人っぽいセクシー。
とても魅力的な要素なんですけど、僕はまだ子供なので、難しいなぁと思いながらやりました!(笑) そういうギャップの激しさが、錬のいちばんの魅力なんじゃないでしょうか?
また、彼のそういう部分がヒロインと接してどういう方向性に変わっていくか。そこが、非常に楽しみなところだと思いますね。
まぁ、錬は頭も良いし、カッコもいいキャラクターですからね、共通点なんてものは、ひとっつもありません!!
身長、体重、年齢、血液型、性格……なにひとつ合ってない。
百歩譲って似ているところがあるとすれば……声くらいですね!(笑)
錬のキャッチコピーは「運命に抗う孤高の“銃皇帝(カイザー)”」というくらいなので、銃を撃つシーンはいろんな意味でとても印象的です。
単純に彼が操る銃がカッコいいというのもありますし、なぜ銃を使っているのかにもちゃんと理由がある。
銃のことを考えると、彼の本質が見え隠れしますので、銃を扱うシーンは要注目ですね!
錬は銃使いなので、バトルシーンでは後衛にいることが多い。なので、剣で戦うキャラクターのように、相手とのカッコよくて痛快な殺陣シーンのようなものはじつはないんですが、序盤のバトルはじっくり見ていただけると楽しいと思います。銃の扱いに注目してください。
さらに、敵の声がみなさんいい!! 重みが違います。
津田健(次郎)さんはセクシー♪ 岸尾(だいすけ)さんのマッカーラも聴きどころですよね。こういうキャラを演じられる岸尾さんは、本当に憧れるお芝居をされる。必見だと思います。
そして……使ってみたい武器ですか? 僕は暴力絶対反対なので、武器はダメです。
錬にしても、もしかしたらペンのほうが似合うかも知れない。ペンは剣よりも強しですよ!(笑)
それはもう、自分、自分、自分ですね。
いつでも、自分の弱いメンタルを守るのに必死です。
なるべくメンタルを削られないように、自分を守りながら生きていますが、どうしても避けられないことにブチ当たったら「頑張ろう!」と思い、生きています。
『BELIEVER!』は、乙女ゲーでありながらドキドキワクワクする、少年マンガを読んでいるような昂ぶりのある作品です。
ぜひとも、画面の向こう側に入った気持ちになってプレイしていただけると、さらに楽しいかなと思います。
RPG的な世界にも、その中で発展する恋愛というのが必ずある。
その意味では、『BELIEVER!』はとてもリアリティのある世界観だと思います。
ぜひとも、どっぷり浸かっていただけると嬉しいです。『BELIEVER!』、よろしくお願いします!