全高60mを超える未知の超巨大生物。その姿はまさにフィクションの世界の怪獣であり、圧倒的な質量によって、ほとんどの建築物は触れるだけで倒壊してしまう。
体内には強力な発電器官を持っており、莫大な電気エネルギーを電磁パルスに変換して背びれから放出し、周囲の電子機器を一瞬にして破壊する。高度な耐電性を持つPAギアですら、一時的に行動不能に陥るほどで、一般的なロックオンミサイルの制御装置はひとたまりもなく、電磁バルス放出中はいかなるミサイル攻撃もベイザルには届かない。
戦闘によって得たベイザルの組織片を調べた結果、そのDNAパターンは地球型で、複数の生物の遺伝子を複合して人工的に作られた生物である可能性が示唆された。しかも身体的特徴の一部には、デボン紀に生息した古生代の魚類、板皮類に類似していると思われる部分もあることから、アグレッサーが4億年前の地球にも飛来していた可能性さえ考えさせられるものであった。なお、地球に初めて昆虫が出現したのもデボン紀だとされており、アグレッサーが昆虫型の生物を好んで改造することと何らかの関係が推測される。