開戦当初から世界中に放たれたスコージャーは、人類にとって脅威であることに間違いはない。
だが、新型PAギアの登場によって機動力、火力共に強化された現在のEDFにとっては、
既に攻略方法の確立された敵であり、かつてほどの脅威ではなくなっていた。
しかし、驚くべき新事実が判明した。
あくまで都市への侵攻と破壊が目的であり、鈍重な二足歩行型兵器だと思われていたスコージャーに第二の戦闘形態が存在することが確認されたのだ。
瞬時に変形し4足歩行型となったスコージャーは、その姿だけでなく機動力も大幅に増加し、2足歩行時の鈍重な面影はない。
胸部にあったビーム砲は、出力こそ抑えられているものの、鎌首のようにもたげて正確な狙撃を行うほか、時に空中に大きく跳躍して攻撃してくる。この機能を今日まで使用しなかったことは大きな謎であるが、普段は鈍重で、しかも敵がいなければ停止している性質から、本来スコージャーは長期戦に耐える兵器であることが伺える。
EDFも新型のPAギアや武器を導入するにつれ、相対的にスコージャーの戦闘力が下がったことから戦力の温存をやめ、真の力を発揮したのだろう。とにかく対機動歩兵に特化した恐ろしい野獣のような兵器へと変貌したといっても過言ではない。